駿河漆器

静岡で漆器を作り始めたのは、いつ頃かははっきりしませんが、今川時代には中川大工と呼ばれた人達が、お椀などを作っていたことがわかっています。拝殿の全てに金、銀をちりばめ、総漆塗りで建造された浅間神社は、江戸をはじめ各地から集められた職人の手によって作られました。この職人たちが指物技術と同様、漆塗りの
技術をつたえ、産業として発展しました。
漆器のはじめは、簡単な日用品に漆を塗るだけのものだったり、漆に色をつける程度のものでした。技術が進むにつれているいるな製品が作られるようになり、享保年間(1716〜1735年)八代将軍吉宗の時代には、幕府の特別な保護を受け、みやげ品として好まれ販売先も広がりました。また、慶応3年(1867年)にはパリの万国博覧会に出品し、外国にも知られるようになりました。
いろいろな漆塗りの静岡の漆器は、文政11年(1828年)のころ蒔絵(漆器に漆を使って金銀の粉などをまき、絵や模様を描いたもの)の技法が取り入れられ、作品に特徴を持たせるようになりました。現在では、家具や生活用具にも蒔絵が取り入れられ、皆さんの家庭でも使われています。

(静岡市商工部地域産業課発行「静岡市の伝統工業」より引用)

問い合せ先 静岡漆器工業協同組合 (鳥羽さん方。電話 054-285-1177)

金剛石目塗り 鳥羽俊行

手作り 漆器工房 信

螺鈿細工


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千秋さん(1/19)
今日は,近況報告をしたいと思い、お便りしています。
先日、鳥羽さんとお話しして、私自身、とても勉強になりました。
「弟子入り」という道をとるのは,今は、避けた方が良いとのことです。職人としてではなく,作家として、作品を制作したいのならば、輪島などの研修所でじっくり腕を磨くことが,一番良いと、アドバイスして頂きました。
千秋さん、ありがとうございます。
やっぱり、そうなんですね。
竹細工もやっぱり弟子取りは同じ理由でしていません。
とる方もお弟子さんも経済的に難しいですし、もしなったとしても、好きなことがで
きるかどうかわからないからです。
それよりも、基本を覚えた上でご自分で研究されて、公募展などで発表された方がや
りがいもあると思います。

そして、もう一つ,私は、加飾の中でも、螺鈿が何よりも大好きで、できることならば、貝を貼る仕事を,専門にしてゆけたら良いと考えているのですが、雅年さん、何か,良いアドバイスがあれば、是非,教えて下さい。ワガママな、質問ばかりして,本当に、すみません。 
螺鈿は、とっても美しいですよね。
きよう、町内の卵殻細工の職人さんのうちで見せてもらいました。
で、ついでに螺鈿について聞いてきました。
もうご存じなことばかりだと思いますが、千秋さんの参考になれば、うれしく思います。
○材料になるアワビの貝殻は、加工済みの物で5センチ×2センチくらいで800
円。
○日本より、韓国の方が細工が高度。(添付の画像は、韓国製です)
○国産では、奈良で仏物が盛ん。(教えてくれるところもあるかも)
○でも、蒔絵に小さな螺鈿が施されているだけ。
○輪島ならいいかも。

ということでした。(がふう)


豊橋市の千秋さん(12/29)
はじめまして、私は、高岡の短大で、2年間、漆工芸を勉強しました。現在20歳です。
これから先、真剣に技術を、学びたいと考えているのですが、どこか工房があれば、紹介してください。おねがいします。
千秋さん、ありがとうございます。
漆器について勉強されたということ、同じ伝統工芸の世界にいる者として、とても頼もしく、うれしく思います。
豊橋からですと、住み込み、または、どこか借りて修行と言うことになりますよね。
現在お休みに入っているところも多く、残念ながらすぐにはお返事できません。
お休みが終わりましたら調べてみますので、よろしかったら
メールで詳しいことを教えてください。
また、千秋さんにアドバイスできる方いらっしゃいましたら
メール、お願いします。(がふう)


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