■職人になりたい方のお問合わせより1■

カメムシ さん(2*歳)
はじめまして、私は漆工芸に非常に興味があり職人になりたいと色々探っていてこのサイトに出会いました。同じ様な事を考えていらしゃる方がたくさんいて心強いのと同時に厳しさも感じました。何の知識もないのでやはり専門学校で基礎を学びその後、自分で道を広げていった方がいいのでしょうか?アドバイスをお願いします。


漆は、昔は生活に密着していたのであちこちに職人さんはいましたが、現在は大分少なくなりましたね。漆器は、専門でないので詳しくありませんが、仕事としたら難しいかもしれません。

生地を作る人がいないと塗れませんので、問屋さんから生地を用意されてデザインを指定されてしますのではないかと思います。
また、漆は、中国産もありますが高価ですので、カシューやウレタンで代用されてしまう場合もあります。刷毛塗りだけでなく吹きつけといってスプレーのように塗る事この辺のことは、やはり専門学校より、実際の職人さんに聞いた方が分かると思います。

もしお近くでしたら、静岡の駿府匠宿にも講座があるのでよかったら覗いてみて下さい。土曜の午後なので行きやすいと思いますよ。
http://www.surugaya.com/sensuji/dentoukouei/shizuoka/takumishuku.html


N さん(2*歳)
こんにちわ。私は25歳の派遣社員です。大学を卒業したころから、このサイトにもでてくる京都伝統工芸専門学校に行くことを考え、今貯金中なんですが、悩んでいます。自分は漆か木工芸に興味があるのですが、具体的にどんな仕事があるのか、就職できるか、など、やっぱりパンフにはいいことしか書いてないと思うのです。

大学がどうしようもないとこだったので、よけいに内容が心配です。結構たかいし、年齢的にもあとにはもうひけません。
もしできたらOBの方か在学中の方をご紹介ねがえませんか。リアルな話を聞きたいです。地元の高校でその学校へ進学した人が何人かいて、高校へも問い合わせたのですが、返事はありませんでした。まあ難しいとは思いましたが。もし教えて頂ける方、いらっしゃいましたら、お願いします。実際会って頂けるといいんですが、メールだけでもけっこうです。


ありがとうございます。
学校では、一日体験入学を受け付けていますが、中根さんは、行かれましたか?一度行ってみると雰囲気はつかめると思いますよ。

ただし、噂によると、就職先は大分減っているそうです。以前、こちらから問い合わせたところ、卒業生の受け入れを頼まれました。不景気の中、他の企業も求人を控えているので、工芸も就職は、難しいですね。

学校にお任せで頼りっきりにすると、きっと不満な点が多いでしょう。学校のいい点を利用し、独学よりまし、ぐらいの気持ちで、また、卒業後は就職ではなく、独立、開業する覚悟がないと、なんとなく2年間が過ぎて就職先もなく、後悔することになると思います。
なお、在学中、卒業生の方につきましては、中根さんも問い合わせられたようですが、もしかしたら、修行に忙しいのかもしれません。

もし、京都伝統工芸専門学校に在学中か卒業された方がいらっしゃいましたら、ご感想などお寄せ下さい。


くまくま さん(2*歳、住宅メーカー)
そういった職人になりたいのかまだ、迷っています。
どのような職種があるのか教えて下さい。

住宅メーカーといいますと、うちは2年ほど前に建てたのですが、居心地すごっくいいですね。
さて、職人というといろいろありますね。くまくまさんの身近なところで大工さんや内装関係とかいかがですか?
ただし、どれにしようか迷っているんなら、今のままの方が良いと思います。この道でないといや!という、覚悟がないと続かないですよ。焦らずにゆっくり考えて下さいね。


あきら さん(2*歳)
ご返事ありがとうございます。僕は将来は展示会などに出展して認められるような仕事をしたいと思ってます。
僕の竹工作は大学弓道部時代、庭の竹を使った弓作りから始まったんですがさすがに失敗して、日曜大工程度の事をこそこそしてました。それから今年に入って佐藤庄五郎さんの本を買って工作してます。でも僕は千筋が好きで、千筋の繊細な感じを出したくて、図書館の本を見ながら写真の真似とかしてます。材料は買ったり、庭の竹をさいたり、すだれを解体したりしてます。そんなわけで実力はないし、個性的な作品とはいえないですが、ぜひ一度観て頂きたいです。その時はどうぞよろしくお願いします。

展示会というのは、いい目標だと思いますよ。何か目標があれば、それに向けて何をしたらいいかがわかりやすいですからね。
とりあえず、市とか県の主催のコンクールとか試しに出してみられたらいかがでしょうか?

千筋を気に入っていただいて、ありがとうございます。
写真ではわかりにくいですから、やはり実物を見て最初は真似でいいので作ってみたらいいでしょう。

また、すだれを解体するのはいいですね。曲げたりするのは難しいかもしれませんが、虫籠などは作れそうです。
作品、楽しみにしています。静岡や東京など東に行くことがありましたら、ぜひ途中下車して下さいね。


森のクマ さん(2*歳 学生)
はじめまして。私は大学で美術科に所属しています。
今年で4回生になり、就職活動に追われています。
私は自分のやりたいことと現実で自分がつこうとしている職業の間に隔たりを感じています。
私は昔から伝統工芸品が好きで、芸術にたずさわりたくて大学で美術を選択しましたが、実際、将来の仕事にするには、やはり難しいのでしょうか。
企業などに入って机の上で作業をするよりも土や木を使って、作品を作るほうが楽しくてしかたありません。
拝見したところでは、お弟子さんの申し込みは断られるとのことだったので、失礼かと思いながら、書き込みをさせていただきました。

一度、職業に疑問を持ち始めますと、もう止まりませんね。結婚して生活に責任ができてしまうとやりたいこともできなくなってしますので、今のうちにやりたいことはやっておくことは良いと思います。

美術を大学で習っているんですね。技術的には、大学で覚えたことが役に立つかどうかは難しいですが、美的センスとか工芸に関する考え方、また先生や先輩、友人などの同窓生は、これからの大事な人脈になるんではないでしょうか。

私の友人の美大出身の染色家は、今回「日本現代工芸美術展新人賞」を受賞しました。
もちろん、彼女の努力やセンスによるところが多いですが、一般の職人は、こうした活動はあまりしません。
森のクマさんも、せっかく、美術をならっているのでしたらそれを生かした活動をされたらいいでしょう。

弟子入りは、お断りはしていませんが、難しいかもしれません。大卒だからといって、それなりのお給料を望むとほとんど無理でしょう。
あまりお給料を望まずに、数年間は勉強のつもりでがんばって、いずれは独立して森のクマさんらしい作品を作れたら楽しいですね。


あきら さん(2*歳 派遣社員)
はじめまして。僕は竹工芸が好きなんですが、故宮博物館に行って感動して以来、全くの独学ですが自分で作るようになりました。今は竹工芸職人になりたいと思っています。

ですが今のままだと趣味の域をでれそうにないので、職人になるために今の僕にできる事やすべき事などありましたらアドバイスをお願いします。

あきらさんは、どんな作品をお作りになるのでしょうか?一度見てみたいです!
趣味の域というのは、技術的でしょうか? それとも販売していきたいということでしょうか?

もし、作品的に完成しているのでしたら、工芸展などに出品してみるのも楽しいですね。出品すると、他の作品もよく見るようになり、見る目も高くなるでしょう。

また、技術を向上させていきたいのでしたら、あきらさんもまだお若いので京都の伝統工芸専門学校( http://www.task.or.jp )も一度行ってみられたらいかがでしょう。一日体験入学もできます。

それから、作品を持って工房などを訪ねて、弟子入りをお願いしてみるのもいいですね。
ただし、職人は、一般のサラリーマンに比べて、収入面で厳しい場合が多いです。
大きな工場みたいな工房はどうかわかりませんが、おじいさんおばあさんだけでぼちぼちやっているところも少なくありません。
将来は、独立して工房を持つことをおすすめします。弟子入りは、そのための勉強と思い、お給料は期待せずしっかり修行できたらいいですね。


みなこ さん(無職 家事手伝い)
こんにちわ!初めまして!伝統工芸に深く興味があり、本職にしてもいいとまで思っています。今就職活動真っ只中です。現実はそうも甘くもないわけでして・・・地元を離れずに、ここ栃木県ならではの伝統工芸をと以前から考えているのですが、こちらもそううまくもいかず、考えだけが先走るしだいです。

栃木県といいますと、有名な結城紬や益子焼などがありますね。
特に益子焼は、陶芸の中でも個性的な焼き物がいろいろあることで人気があります。
そういった、すばらしい伝統工芸が身近にあると、みなこさんのように興味を持つ方も増えるのでしょうね。地元の伝統工芸を大切にする、とても良いと思いますよ。

就職活動というとどのようなことをされているのでしょう。今は、どこも不景気で就職難ですので、あまりあわてずに体験教室などに通いながら、伝統工芸の良さを味わって下さいね。


えみ さん(1*歳、 短大生)
こんにちは。私は、染色に関わる仕事に就きたいと思っています。短大が美術系で、染色についても少し学んだのですが、何せ短大ですので、幅広く学べてもすべて中途半端になっている状態です。染色の職業に就くには、弟子入りか、または、やっぱりある程度専門学校で知識をつけたほうがいいのか・・・何かアドバイス頂けるでしょうか。それから、弟子入りするには、やはり工房を自ら訪ねてお願いする、という方法なのでしょうか。教えてください。お願いします。

ありがとうございます。
まず、えみさんは本当に染色がお好きですか? 短大で習った以外にもご自分で染めたりしていますか?

染色は、工芸の中でも人気がありますよね。自由に柄が作れたり、難しい道具なしに生活に使える作品ができます。
また、えみさんも詳しいと思いますが、染色は技法も多く、私の友人には、型染め、ろうけつ、スクリーンをしている職人がいます。このほかにも絞りや筒書き、また絣などの織りも入れると様々です。そして、染料も藍や草木染め、化学染料などがあります。

えみさんは、どんな染色にするか決めていますか?
弟子入りすると技法は限定されますので、まだ決まっていないようでしたら、専門学校で勉強するのもいいでしょう。
大事なのは、学校以外の時間です。学校以外にうちでいろいろ研究して楽しみながら染めることができれば、良い職人の素質があります。
逆に学校以外の時間は、アルバイトに励むのでしたら、職人になるのはやめた方がいいでしょう。

染色が好きで好きでたまらない!
そんな気持ちとそれまでの作品を持っていけば、難しい弟子入りも夢ではないでしょう。

がんばって下さいね。\(^O^)/


しゅん さん(2*歳、 学生)
こんにちは。私は、宝飾にかかわる仕事に就きたいと思い京都にある彫金や七宝の工房などについて少し調べてはみたのですが、全く技術のない者も弟子として受け入れて貰えるのかどうかわかりませんでした。また、金属加工と貴石加工では分野が別れているようなので両方を学びたければ専門学校の様な所へ行った方がよいのでしょうか?それとも学校を卒業後は、働きながら、彫金の教室に通うということも考えているのですが、そこで技術を身に付けて職人としてどこか
の宝石会社や工房で雇ってもらうことは可能でしょうか?
それから、静岡で本格的に習える所をご存じでしたら教えてください。お願いします。

私は、竹細工以外はあまり詳しくはありませんが、どの分野にも共通することは、行動力です。
宝石店のお抱えの職人になりたいのか、作家になりたいのか、お店を出したいのかによって違いますが、しゅんさんは、宝石会社などに入りたいようですので、目標の会社に行って聞いてみるのが、一番の近道だと思います。

恥ずかしいし、断られたらどうしようと、つい弱気になってしまいますが、勇気を振り絞って聞いてみて下さい。
またせっかく京都の工房を調べたら、まよわずに問い合わせてみてください。

なお、インターネットで検索したのですが、浜松に何件か彫金の教室はあるようですね。
http://www.yokumanabu.net/jyanru/ichiran.htm
SBS学苑にはないようですが、もしかしたら、もっと近くにあるかもしれません。

とにかく、バンバンぶつかって行くと答えは見えてきます。がんばって下さい。
いい結果がでることを祈っています!


まや さん(2*歳、 学生)
織物の職人になりたいのですが、織物職人について書かれたものなどなかなかみつけられず、どうしたら一番いいの
かわかりません。京都工芸専門学校に問い合わせたら織物は扱っていないということと、やはりこの不景気で業界は厳しい状況だということを教えていただきました。
来年大学を卒業なのですが、職人以外に就職をしてまずは趣味程度にカルチャースクールなどに通って、上達してから独立すればいいのか、職人一筋で弟子入りや専門学校に通った方がいいのか、ということも迷っています。
この春休みに工房などを見学してみたいと考えているのですが、どこへ行けばよいのかよいのかもわかりません。
何か情報があればお願いします。


織物は、東北から九州、沖縄まであちこちにありますね。
経済産業大臣指定伝統的工芸品」ホームページを参照していただけましたら見つかりますので、まやさんに合った織物の組合などに尋ねてみたらいかがでしょう。

ただし、まやさんも書かれているように不景気なので、あっさり断られる可能性は高いです。
大企業でさえ、人を減らしている今ですから、なかなか良い答えがもらえないでしょう。
また、お電話は聞き易いのですが相手も断りやすいので、現地に行ってみるのが良いですね。熱心に直接来られると何か力になりたい気になりますよ。
そして、産地でいろいろな工房をまわることで、仕事の内容や量などの現状、また体験工房などの経験の積み方も教えてもらえるかもしれません。

カルチャーセンターと弟子入りのどちらが良いかは、まやさんの目指す職人像にもよります。
工芸展などに出品したり、気ままに作りたいのでしたら、カルチャーなどで勉強するのも良いですね。
仕事としていくのでしたら、やはり弟子入りがいいと思います。ただし、染織についてまるっきりの初心者でしたら、何回かカルチャーに通ってからの方がいいですね。

具体的に動くことで、具体的な答えがでます。まやさんの期待する答えがでるかどうかわかりませんが、積極的に行動して下さい!

ありがとうございました。


K さん(2*歳、フリ-タ-)
こんにちは。私は染色(藍染め)の職人になりたいのですが、新潟県にある紺屋の情報や弟子入りの受け入れをしている紺屋さんについて教えてください。

新潟県の染色関係といえば、伝統的工芸品に指定されているだけでも塩沢紬、小千谷縮、小千谷紬、本塩沢、十日町絣、十日町明石ちぢみがあり、盛んなことが伺えます。こうした産地には、必ず組合があるのでそちらに聞かれたらいかがでしょうか?
組合の情報につきましては、「日本の伝統的工芸品」のホームページに掲載されていますのでご参考にして下さい。

ありがとうございました。


みっち さん(2*歳、大学生)
陶芸か鎌倉彫をやりたいと思っています。私はまったくの初心者なのですが、陶芸教室などに通ったり、学校に行ったりしたほうが良いのでしょうか?また、どのようにして職に就いていけばよいのでしょうか?どうしていいのかまったくわからないので、教えてください。

陶芸も鎌倉彫も大変人気のある工芸ですね。
陶芸教室は、趣味の方が多いので、仕事としてやっていくのでしたら難しいですね。
一番いいのは弟子入りです。
以前、信楽焼の問屋さんに聞いたのですが、信楽では、専門学校があるそうですが、実際に工房に入った方が上達が速いと言っていました。
みっちさんの町ではどうかわかりませんが、有名産地でしたら大きな工房もあるので、みっちさんが目指す陶芸の産地に行かれて、組合などに聞いてみたらいかがでしょう。

ただ、みっちさんは、初心者ということですので、弟子入りの前にお近くの陶芸や鎌倉彫の教室に通って、ある程度できるまで練習することをおすすめします。楽しいと思いますよ。そして、本当に仕事にできるのか考えてみて下さい。

ある程度上達したら、作品を持って、直接いろいろな窯元を訪ねてみるのが良いと思います。組合等は、メールよりも電話で問い合わせて紹介してもらい、窯元に1度や2度断られてもくじけずに、がんばって下さいね。\(^O^)/


Kさん(2*歳、大学生)
こんにちは。私は野球グローブの職人になりたいと思っています。しかしどうしたら良いかわかりません。以前あるスポーツ店に相談してみたら、メーカーへの就職が一番の近道だと言われました。しかしそのような職人を募集しているかどうかはわからないとも言われました。グローブ職人の方達はどのようにしてこの職に就いたのでしょうか。弟子入りしたくても工場がどこにあるのかもわかりません。
職人になるからには大学も辞める覚悟でいます。何でもいいので情報提供願います。

ありがとうございます。私は、竹以外はよくわからないので、革細工をやっている友人に聞いてみました。



雑誌の「ラピタ」か「サライ」あたりで過去に取り上げられている記事を読んだことがあります。
その記事はたしかミズノの職人さんの話しだったはずです。ミズノ等グローブを製作しているメーカーに問い合わせるのがやはり確実でしょう。

まずは自分で散々あちこちに当たらないと道は開けないと思います。独学でいくつも自作してみて、それを持って各メーカーに乗り込んでみたらいかがでしょう。


朝の連ドラ「ほんまもん」なんか見ていると、やりたいという気持ちさえあれば道は開けるような気になりますが、ドラマですと苦労する部分はかっこよく過ぎていきますが、実際は厳しい努力が必要です。とにかく、具体的に動いてみて下さい。

ありがとうございました。


chisaさん
はじめまして、こんにちわ。
わたしは将来友禅の職人になりたいと考えていて、今は週1回12時間ほど、埼玉の先生のところで友禅を習っています。
来年から本格的に友禅を学べる学校に通い、卒業後は工房に弟子入りさせていただけたらと考えているのですが、今教えていただいている先生にこのことを言うと、学校にいっても職人にはなれないと言われました。
確かに京都には染織は学べるけど友禅を学べる学校が少ない気がします。
不景気というのもあってお弟子さんを受け入れている工房も少ないという話もありますが、友禅をやりたい、職人になりたいと言う人はどうしているのか疑問に思っています。

一回12時間ですか? みっちりですね。 その先生は、友禅の作家さんですか?

友禅の世界のことはよくわかりませんが、一般的な工芸についてわかることをお話しします。
まず、私達の「駿河竹千筋細工」ですが、教えてくれる学校はありません。カルチャーセンターのような体験教室はありますが、趣味程度ですね。
先日、信楽焼の方に聞いたところ、学校はあるけど、工房に直接弟子入りした方が覚えが早いと言っていました。

職人になるには、やはり弟子入りが早いと思います。
ただ、不景気なので、chisa さんのおっしゃるように弟子入りは難しいかもしれません。 弟子といってもある程度お給料を払わなければなりませんし、弟子にやらせる仕事を作るのも面倒という人もいます。
現在、静岡市では、伝統工芸の弟子入りを受け入れる工房に補助金がでていて、工房側も受け入れやすくなっています。
ずっと、その工房にお世話になるのではなく、数年後に独立することを前提に弟子入りすれば、受け入れ安くなると思います。

さて、専門学校ですが、池袋の伝統工芸品センターで、京都の工芸専門学校の資料があったので、いただいてきました。
かなり、充実した学校のようで正直驚きました。
京都の工芸専門学校 http://www.task.or.jp

その案内を読んで感じたことは、専門学校は、やる気がある人には、効果がありそうです。
弟子入りは、師匠に直接教えてもらえていいのですが、仕事を順を追ってでなく、その時の仕事を部分的に教わることが多いです。
専門学校は、ちゃんとした講師が、順を追って教えてくれるので覚えやすいと思います。

ただ、仕事というのは体で覚えることが大切で、たとえば竹細工なら、何百本もの竹を毎日割ることで、覚えていきます。専門学校ではそういったことができるかどうかはわかりません。
専門学校でも弟子入りでも結局は本人のやる気次第で、時間外にどれだけやれるかで、上達の仕方が変わりますね。


Tさん
私は染め物にすごく興味を持っています。今は大学生ですが
卒業したら、京都に行き(できれば着物の)染め物、テキスタイルを学びたいと思っています。
京都でそういう関係の養成所などがあれば教えていただきたいのですが。宜しくお願いします。

養成所かどうかわかりませんが、京都に
「京都手描染センター協組 」「京都友禅文化会館」というところがありますので、そちらで聞かれたら何かわかるかもしれません。

○京都手描染センター協組
〒601-1123
京都市左京区静市市原町1331
でんわ 075-741-2550

○京都友禅文化会館
京都市右京区西京極豆田町6 
でんわ 075-311-0025
http://www.city.kyoto.jp/sankan/densan/guide/sensyoku/29/29.html

お役に立てましたらうれしいのですが。
ありがとうございました。


福岡のUさん
はじめまして。
最近、竹細工に大変興味を持っています。
何の知識もないもので、検索を繰り返していたら、
このページにたどり着きました。
もし私のようなものが竹細工に関わる職業に就くことは可能でしょうか?
安易な考えでしょうが、最近そんなことを考えています。
いいアドバイスありましたら、よろしくお願いします。

ありがとうございます。
竹細工に関わる職業ということですが、制作と販売、卸などいろいろありますが制作について書きます。

福岡県ですね。福岡県には全国的に有名な八女竹の産地があります。
八女市には竹細工の職人さんも多いと思います。弟子入りを志願してみたらいかがでしょう。不景気な現在ですから、断られることが多いと思いますが、Uさんにあった方法を教えてくれる丁寧な職人さんがいるかもしれません。

また静岡にもあるので、竹の産地ということで八女にもあると思いますが、カルチャーセンターや公民館の教室に通うのもいいかもしれません。

同じ九州の別府には、失業保険をもらいながら竹細工を勉強できる施設があります。
私は、数年前に見学に行って来ましたが、若い方からご年輩の方まで様々でした。もちろん女性の方も多かったですよ。
卒業後は、内職をやる方や続いて修行される方など様々です。募集は1年に一回で倍率も高いので、運も必要かもしれませんね。
訓練校(別府産業工芸試験所)の連絡先は、 0977-22-0208 です。 ホームページもありました。
http://www2.oita-ri.go.jp/~beppusan/index.html

このほかに図書館の本で独学することもできます。
竹の産地でしたら、材料も手に入りやすいでしょうし、道具はホームセンターで買えます。

以上制作について書きましたが、ヒントになれば幸いです。



フキ さん
静岡近郊で、紅型を教えて下さるところはないでしょうか?朝日テレビカルチャーセンターに型染めの講座を見つけたのですが、平日昼間のため、通う事ができません。
ぜひぜひ勉強したいので、教えて下さい。

友人の染色家にも聞いてみました。
増田といいましてお父さんがSBS学苑で教えているのですが、やはり昼間の講座しかないんです。
というのも染色の場合染めた後、乾かすために、昼間でないとやりにくいそうです。
型を彫るだけなら夜でも良さそうですが、講座としてはそれだけというわけに行きませんものね。土日にやってればいいんですが。
というわけで、平日昼間しかやっていないようです。


横浜市の NA さん
竹工芸に関心があります。近い将来、体験だけにとどまらず、竹工芸の職人になれるよう考えています。お近くの町などで、職人の後継者を探すべく、養成する人を募集している所はありませんか?

竹工芸の訓練校で有名なのは、別府です。
私は、数年前に見学に行って来ましたが、若い方からご年輩の方まで様々でした。もちろん女性の方も多かったですよ。失業保険を受けながら1年間勉強できるのも人気の理由でしょうね。
卒業後は、内職をやる方や続いて修行される方など様々です。募集は1年に一回で倍率も高いので、運も必要かもしれませんね。
訓練校(別府産業工芸試験所)の連絡先は、
 0977-22-0208 です。 ホームページもありました。
http://www2.oita-ri.go.jp/~beppusan/index.html

一般の職人さんは、不景気ということもありなかなか入門は難しいかもしれませんね。
ではまた。がんばって下さいね。


静岡県のEさん、

私は竹工芸の道に進みたいと思っています。、京都に専門学校がありますが駿河千筋細工と京都では違うのでしょうか?
そういう所に行っても、駿河千筋細工にはプラスにはならないのですか?

静岡の竹細工、「駿河竹千筋細工」は、細い竹ひごを使います。虫籠から発展した竹細工です。
京都を始め、別府、山口、長野など全国的に盛んな竹細工は、幅がある薄い竹を編んでいく方法で、ざるや籠から発展した竹細工で、編組と呼ばれます。ですから、作り方は大分違います。先日、関東通産局長賞を受賞した「駿河竹千筋細工」の伝統工芸士 小林昭輔さんも 「私なりの竹千筋細工。千筋と編組(へんそ)の組み合わせ方が課題なんです」と言っています。
私も時間があれば、京都や別府の竹細工をじっくり勉強したいと思っています。
ですから、京都の竹細工を勉強されるのは、とってもいいことだと思います。

なお、静岡の竹細工ですが、SBS学苑、駿府匠宿で講座があります。
今は、工房では弟子を募集しているところはありませんが、京都の学校を卒業された後、こういった講座をのぞいてみて、恵美さんらしい竹細工を開発されればすばらしいですね。


SATORU さん 2000年3月28日

私は20歳なのですが、先日芸術大学の受験に失敗しました。
そこで伝統工芸に興味を持ったのですが、どうすれば良いか分からず途方に暮れてます。
是非良いアドバイスをいただきたいと思いました。

詳しくわからないので、何とも言えませんが、伝統工芸を始めたいということでしょうか?
各地には、工芸の里とか、いろいろな体験施設があります。
そちらをいくつか体験されて、ご自分にあった工芸を見つけるというのもいいかもしれませんね。
ありがとうございました。


職人になりたい方のお問合わせお待ちしています(^^)

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