格調高い竹千筋細工
篠宮茂さん(静岡)が最高賞
静岡市の伝統工芸品、駿河竹干筋細工の第ニ十四回新作展コンクール(静岡市、静岡竹工芸協同組合主催)の審査が四日、同市曲金三丁目のツインメッセで開かれた。
工芸士や職人ニ十ニ人が六十四点の新作を出品、最高賞の関東経済産業長賞に同市八幡の篠宮茂さん（72）の｢手文庫｣が選ばれた。審査は技術･技法の確かさ、意匠の新鮮さ、商品としての流通性と市場性を加味して行われた。
篠宮さんの｢手文庫｣は｢高度な技術･技法を駆使し編みと千筋のバランスがよく格調高い｣と評価された。
県知事賞は篠宮とみ子（66）さんの｢花入れ明日香｣が受賞した。篠宮さんは夫婦での受賞となった。また、篠宮さんに弟子入りしている松下愛さん（26）＝清水市平川地＝の｢ランプスタンドひとふさ｣が後継者研修出品作として審査員特別賞を獲得した。
出品作品は五日から十八日までJR静岡駅のアスティ静岡｢駿府楽市｣で展示する。
その他の入賞者は次の通り。
○静岡市長賞 杉山茂靖(静岡市四番町) ○伝統的エ芸品産業振興協会長 杉山雅泰(同) ○静岡竹工芸協同組合理事長賞 小林昭輔(同市柳町) ○アイデア賞 大村由美子(同市建穂) ○奨励質 小林質津代(同市柳町)
静岡新聞 2002年２月５日 より引用しました。
前回掲載の松下さんは、審査員特別賞を受賞しました。
デザイン学校の生徒が書いたようなデザインで、若い方らしい勢いがあってとてもよかったです。
工芸品は、デザインを書くだけならいろいろできますが、それを実現するのがとても難しいんですよね。それを実現してしまった松下さん、今後がとても楽しみですね。
