繊細に組まれた伝統的手法の花器 「南都」
伝統的な竹千筋細工の手法で丁寧に作られた花器。細い竹ひごを曲げ、組んで、さらに南京編みと呼ばれる星型の模様をはめ込んだ.手間のかかった作品だ。これは数年前、黒田さんが初めて一人で作り上げた大作でもある。 かなり大ぶりで、黒っぽい色で塗ってあるにもかかわらず透け感の美しさが軽やかな印象を与える。
やるからには、自分を表現したい。
でも、それだけで終わってはいけないとも思います。
竹千筋の美しさを「隠してみせる」 新感覚の照明 「あさぎ」(写真右) 12,000円 高さ36.5センチ、直径17.5センチ 「和陶60」と同様に竹ひごの上に和紙を張り、破り目のおもしろさを生かした。浅黄色をアクセントとして使うことで、新しい感覚が強調され、よりデザイン的になっている。竹と和紙という日本的な素材を使いながら、洋風の部屋のインテリアとしても調和する作品。
「和陶60」(写真左) 25,000円 高さ60センチ、直径18センチ 沼津の竹植物園の方に「焼き物と組み合わせてみたら」と言われたのをヒントに制作したこの作品は、「土と竹」という素朴な力強さを出すために、通常の三倍の太さの竹ひごを使っている。普通は内側に張って竹ひごの美しさを引き立たせる和紙を、あえて外に張ってあるのも斬新。明かりをつけたときの竹ひごの美しさが印象的だ。
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