花器 泉都

「駿河竹千筋細工」

私の住んでいる静岡には、「駿河竹千筋細工」という技法が伝わっています。
竹を細く割り続けると、美しく繊細でしなやかなひごに、なります。
また、適度な太さ、厚みにそろえて、熱で曲げると、縁になります。
この縁に、穴をあけ、熱で曲げたひごを指します。
行程は、気の遠くなるほどたくさんありますが、基本は、シンプルです。
どこまでも、竹のしなやかさ、細くしても変わらない強さを追求します。
また、ひごの曲げ方、縁の大きさ、穴開けの角度などで千変万化します。
時には力強く、時には優しく。