花器 峻 層
1997年「駿河竹千筋細工」新作展 入賞

弟子入り

私は、30歳の時、父である伝統工芸士黒田英一に、師事しました。
いろいろな職業を経てきた私に、子どもの頃から見慣れていたはずの竹細工は、新鮮に映りました。
思えば子どもの頃見ていた竹細工は、当時はどこの家にもあった電気笠ばかりでした。
あまりに身近すぎて当たり前すぎたのでしょう。
その当時と違って今の「駿河竹千筋細工」は、違います。
昭和51年に通産大臣により伝統的工芸品の指定を受け、職人同士が、 協力して刺激しあい、よい作品を作りづけています。
ハッととするような作品、ドキッとするような美しさ。でも自分ならこうする。
見ているといろいろな想いがこみ上げてきます。
私は、ひごの美しさを追求し始めました。