■ 浅間神社 七不思議 ■

浅間神社のお祭り

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山車1.廿日会祭(はつかえさい)

浅間神社の大祭で、静岡市最大のお祭りでもある「廿日会祭」は、毎年4月1日から5日までの5日間、桜の花満開の中で繰り広げられます。

駿府城にいた徳川家康公が、安倍川の西にあった「建穂寺」(明治時代に廃寺になった)にお参りになった際、稚児の舞を気に入り、2月20日の「お會式」に奉納したのが始まりと伝えられます。

建穂からの行列が安倍川を渡り、安西川原(安西5丁目)につくと、お稚児さんを慰めるための「お踟」と呼ばれる山車・屋台でおはやしや踊りが演ぜられました。当番町の踟はもとより、願踟、役踟(左写真)など互いに趣向をこらし、全市をあげての賑わいをみせました。

廿日會祭の由来〜静岡浅間神社ホームページ を参考にしました。

安西5丁目と言えば、うちのすぐ裏です。(右画像)現在、建穂寺からの行列はありませんが、稚児の舞、山車屋台の曳き回しがにぎやかに繰り広げられます。

お問い合わせ先 静岡浅間神社社務所 054-245-1820


2.昇祭、降祭(のぼりさい、くだりさい)

廿日会祭(はつかえさい)のメインイベント、昇祭、降祭(のぼりさい、くだりさい)は、毎年4月3日、4日の夕方4時から開かれます。

浅間神社 本殿を出発した、コノハナサクヤヒメのご神体は、境内を通ります。通り過ぎるときには、頭を下げますが、お祭りの屋台の間を10人ほどの一行が通るので、なんだかわからなくて、ぽかんとしている人もいます。(^^; 100段を昇り、父オオヤマツミノカミの待つ麓山神社に向かいます。
一気に登るとかなりきついです。
桜満開の麓山神社で一夜を明かし、翌日の午後4時に同じ道を帰って帰ります。

3.昇祭、降祭(のぼりさい、くだりさい)スペシャル

2000年と2001年は、浅間神社の1100年祭と言うことで、絢爛豪華な昇祭、降祭が復活しました。
2000年10月20日に静岡新聞に掲載された山川静夫さん(元NHKアナウンサー)の記事から引用します。

神様の里帰り〜父君に会い語り明かす

山川静夫

(前略)毎年4月1日から5日まで「静岡まつり」が盛大に行われるが、この祭りのみなもとが何であるか、静岡人はあまりわかっていない。浅間神社の「廿日会祭」(はつかえさい)である。
かつては2月20日に行われた大祭が、明治維新から4月5日に変わり、祭りの名称「廿日会祭」だけが残った。

この祭りには、さまざまな伝統の行事がある。中でも私が注目するのは、3日の昇祭と、4日の降祭である。
浅間神社の祭神コノハナサクヤヒメノミコトが、賤機山の上の麓山神社にまつられている父神のオオヤマズミノミコトのところへ、百段を昇って会いに行かれ、一晩、父君のもとに泊って語り明かし、翌日、降ってくるという祭りなのだ。

神様の世界は、まるで違う世界のように誰しも考えるが、そうではない。親子の心情などというものは神も人間も同じなのである。
この昇降祭は、いわば他家へ嫁入りした娘が美家へ帰って父親と久しぶりに会う「里帰り」なのだ。

○荘厳な行列を再現

こんなにうるわしいお祭りなのに、静岡人はあまり関心がなかった。私がとても悲しいと思うのはコノハナサクヤの御霊が、神宮によってしずしずと渡御していくとき、境内の舞台ではロックバンドなどかけたたましい騒音をまきちらし、その渡御がほとんど無視され続けてきたことである。神様ーそれも静岡の祭り神が渡らせ給う時に、静岡の人々が、それに対して関心がないとは、どういうことか。しかも、祭りの根本を忘れて、あまりにも景気ばかりを追い求め、うかれ踊りすぎてはいないか。

静岡浅間神社は来年(今年のこと)、ご鎮座千百年を迎える。これに先立って、11月2日から、数々の前年祭の催しが行われ昇降祭も三代将軍家光公奉納の御輿を修復して、かつての荘厳きわまりない行列を復元することにしたという。11月3、4日である。

これは決してうわついた祭りではなく、神も人もへたてなく父娘の対面を祝福し合う美しい情愛のこもった祭りである。これをきっかけに、静岡に里帰りする娘さんが増えれば、神々もお喜びになるだろう。


さて、2000年 11月3、4日に行われた昇り祭の模様です。
上に書きました、毎年開かれる廿日会祭(はつかえさい)の昇り祭と比べてみて下さい。

4月の廿日会祭(はつかえさい)と同じく午後4時、比べられないくらい多くの人々が、サクヤヒメを待ちます。秋の日は、つるべ落とし、そろそろ暗くなりかけています。 白い布で隠されたサクヤヒメのご神体が御神輿の中に入ります。
ご神体は、「鏡」だとか「空」だとか言います。見たかったのですが、とにかく警戒厳重で、見ることはできません。まわりのお付きの方々は、目を背けていました。
サクヤヒメの一行は、一度、浅間神社の境内を出ます。総勢、40〜50人。廿日会祭(はつかえさい)の時とは、遙かに豪華です。

一度外へでた一行は、再び戻り、100段を昇ります。 絢爛豪華です。高下駄の天狗さんが昇りにくそうでした。 100段の上の麓山神社へ御輿は、入ります。父、オオヤマツミノカミと一夜を過ごすのですが、入ってからもずっと、雅楽が鳴り響きます。


4.鯉くぐり 

元気に鯉くぐり〜子供の無病息災祈り (2001年3月26日 静岡新聞記事より引用)

鯉くぐり子供の無病息災を祈願して行う「鯉くぐり選手権大会」(日本人形協会静岡支部主催)が25日、静岡市宮が崎町の静岡浅間神社で行なわれた。

「鯉くぐり」は今年で10回目、約300人が参加した。無病忌災を願う「茅の輪くぐり」と激流をさかのぼり鯉が竜になるという中国の故事を結び付け、鯉のぼりをロから通り抜けることで子供の健やかな成長を祈る行事。数年前からはスポーツ感覚で記録を競っている。.男の子は黒い鯉のぼり、女の子は赤い鯉のぼりが用意された。ひげの鯉のぼりの中で泣きだしてしまう子供や、得意顔でくぐり抜ける子供たちの姿が見られた。

柴山和美さん(37)は響生君(7つ)と参加し「鯉くぐりにあやかって、健康にすくすく育ってほしい」と話し、響生君は「鯉のぼりに入って楽しかった」と話していた。


いよいよ鎮座1100年祭が始まりました。10/1〜14の2週間、秘密の本殿が公開され、いろいろな催しが開かれました。 

主な予定です。
10月10日(水) 薪 能 (半 能「難 波(なにわ)」ほか)鑑賞券が必要です。
       午後5時開場 午後6時開演 観世清和・観世芳伸ほか

11日(木) 薪狂言(三番叟 福の神 樋の神)鑑賞券が必要です。
       午後5時開場 午後6時開演 和泉宗家 和泉元彌ほか

12日(金) 管絃祭(管絃 神楽舞 舞楽)鑑賞券が必要です。
       午後5時開場 午後6時開演 小野雅楽会奉仕

13日(土) 神輿連合渡御 正午〜午後5時

14日(日) 神幸大祭 正午〜午後5時
       大田楽  午後6時〜

13日には神輿の行列が街中を練り歩きます。 

2000年に開かれた「昇り祭、下り祭」です。

浅間神社1100年祭のホームページ御鎮座千百年奉祝祭イベント案内


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