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行灯は「あんどん」って読みます。なかなか読めないですよね。「いくとう」とか、「とうろう」とか読んでしまいます。
「あんどん」のイメージって、いかがですか?なんだか色っぽい感じがしませんか? 遊郭などで花魁のお気に入りって感じで。おなじみ、エンカルタによると、行灯は、油皿にいれた菜種油などをもやし、立方形や円筒形の枠に風よけの和紙をはった火袋をつけた灯火具のこととあります。
和紙は、風よけもあるでしょうが、和紙を通すと光はやわらかくなり、また広がりますね。
夜、お休み前の本を読むという機能的な使い方ももちろんありますが、インテリアとしても使って欲しいと思います。
2.行灯は、携帯用?
行灯は「あんどん」って読みますが、なぜこんな字になったのでしょう。
「いくとう」とか、「とうろう」とか読んでしまいますよね。行灯が使われだした室町時代の中頃ですが、取っ手がついた携帯用の灯火と言う意味だったそうです。それで、「行く灯り」なんですね。
携帯用というと、ろうそくを入れた提灯でしょうが、室町時代には、ろうそくよりも菜種油を使っていたのですから、とても暗かったでしょうね。
さて、江戸時代になると、ろうそくがたくさん作られます。携帯用には、提灯が主になり、行灯は、室内で使われます。
置行灯、掛け行灯、釣行灯など、使う場所、使い方によって様々な種類の行灯が生まれました。
私たちがよく作る「置行灯」ですが、江戸時代にも「あかり」として、中心になっていました。種類も、角行灯、丸行灯、遠州行灯、有明行灯などがあります。
置き行灯は、だいたい、3尺(約90cm)くらいの高さがあり、中に入れる火は、ろうそくでなくて、油でした。そういえば、時代劇を見ていると、ろうそくは、提灯や裸で置いてあることが多くて、行灯には油を使うことが多かったですね。
角行灯は油皿の出し入れや差し油のために火袋の一辺が開くようになっていました。
筒型の行灯は遠州行灯とも呼ばれ、小堀遠州が考案したといわれています。
円筒形の筒が二重になっていて、それぞれ紙を、半周ずつ貼ってありました。外側の筒が動くようになっていて、光の調節をしました。また、差し油のときには開けられるように工夫されています。
有明行灯は、強い風にもきえないように、満月や三日月形などの穴をあけた木箱の覆いを火袋の外側にかぶせるものでした。
また、木箱をかぶせることで光の明るさを調節できるため、寝室の常夜灯としてもつかわれました。そのほか、火袋の紙の代わりに鉄網をつかった網行灯などもありました。" Microsoft(R) Encarta(R) Encyclopedia (C) を参考にしています。
駿河竹千筋細工「行灯」 ご感想お待ちしています○工芸こだわり隊