伝統工芸で新しさ探求細田 豊さん(静岡市)
静岡伝統産業工芸展の優秀作品コンクールで県知事賞を受賞
伝統工芸品といっても常に進化している。
伝統の確かな技と市場感覚を研ぎ澄ました優秀作品コンクールには47点が出品された。
漆職人の三代目。静岡市出身64歳。○受賞作品の「曲物盛器」の特徴は何ですか
●器の縁は色変わりの塗り重ね年輪風に仕上げた。全く新しいものではないが、曲げの技術でヒノキの軽さと粘りを引き出し地味だがあきのこない作品に仕上がった○漆というと飾り物とか特殊なものというイメージがありますが。
●何十年と生きた木が材料です。現代の生活の中に生かされる製品であることが大事。お盆や菓子器、文箱に弁当箱など普段の暮らしの中で感謝の気持ちを持って長く大事に使ってほしい○物づくりの原点を教えてください。
●職人として木地から取り組み、何か新しく楽しい物はないかと、常に考えています。遊び心も大切です。夜光貝を切って張り、漆をかぶせ研ぎ出すなど独学でいろいろ試してます公民館などで講座を開き若い人たちとの交流も欠かさない。
静岡新聞 2002年2月10日 より引用しました。
細田さんは、公民館の他、駿府匠宿の3ヶ月約10回コースの講師もされています。
テーマは、漆の器(布目青貝模様仕上げ)の製作、ということで、この記事にでてい
た夜光貝の技も教えてもらえそうですね。県知事賞に細田豊さん 掲載されました(^^)○展示会のお知らせ ひとことどうぞ○さわやか伝統工芸 せんすじ