現代の職人
久保田正嘉さん(駿河竹千筋細工)
日本伝統の繊細さを表し、夏のこの時期には 清涼感をも漂わせる駿河竹千筋細工。 久保田さんは、生来物作りが大好きで、
特に竹細工に興味があったことから この世界に入り今年で18年になる。
竹の魅力は、「弱そうに見えて強さがあり、繊細かつ優美さも兼ね揃えて いるところ」と久保田さん。このような竹の魅力を「削り、曲げ、編み込み」
などの技術を駆使して製品に表現する難しさに挑んでいる。
現在は、毎日午前10時すぎ頃まで津渡野の作業所で準備をし、 11時頃から丸子の販売所で製作しながら販売にも携わっており、
「直にお客様とやり取りが出来ることが楽しく、仕事の上でも大変参考になる。 お客様から直接特注品を依頼されることも今まで何回かあったんですよ。」
と笑顔で語る。
久保田さんは、若手職人の研究会するがクリエイティブにも参加しており、
「そこでの異業種の方々との交流も仕事を進める上で大変参考になっている。」とも。
今はなかなか忙しくて手が回らないようだが、「将来的には、 様々な形のものに挑戦したい。特に、現在の0.7mmより更に細い極細の
ひごを使った製品を作ってみたい。」と意欲的。
楽しく仕事をされる久保田さんを見ていると、物作りの面白さ、 すばらしさが実感として伝わってきた。 |