駿河竹千筋細工に合わせて楽しむ 秋の草花 〜中日ショッパー 2000年10月12日掲載〜
山の紅葉、旬の味覚−魅力いっぱいの秋。例えばたおやかな秋の草花を家に飾って、風情を楽しんでみませんか?
花器に選もだのは地元の美術工芸品。
通産大臣指定・伝統的工芸品の駿河竹干筋細工の卸販売を営む竹工房「はなぶさ」(静岡市葵区田町)代表の黒田雅年さんに、花器選びをアドバイスしていただきました。
◆はなぶさ=電話(273)0680。 ホームベージhttp://www.surugaya.com/
“小さな秋"をお部屋にあしらうための花器選び 【アドバイザー 黒田雅年さん】
「竹工房はなぶさ」代表。
静岡竹工芸協同組合理事長、県伝統工芸士会会長を務める父・英一さん(69)の製品を中心に取り扱い、雅年さん自身も技術を受け継いでいます。 41歳。
褐色のグラデーションにオミナエシの黄金色が映えて。
花器 花暦(はなごよみ)
12000円
(幅17.3*奥行き10*高さ17.5cm)茶系の花器で落ち着いた印象に 今回用意したのはススキ、モロコシ、リンドウ、オミナエシ、ワレモコウなど秋の草花数種類。
「白い色味の竹よりも、色を塗った花器の方が落ち着いた雰囲気になると思います」と黒田さん。
最初に箱から取り出したのは、ブラウンのグラデーションが美しい円形の花器。
花を生け込んでみると、褐色の塗り色にオミナエシの黄金色が映えて秋の香りが辺り一面に広がるようです。
実はこの花器、”虫かご”をもとに作られたもの。
正面に数本入っている横線模様は霞(かすみ)をイメージ。竹ひごのすき間から秋風が吹き抜けていくような涼やかさにあふれています。自然の木の温みにやすらぎ
まろやかな煤(すす)竹の風合いを生かして同系色でまとめると優しげ。
花器 なでしこ
5000円
(幅・奥行き12.6*高さ32.7cm)次の花器は、ごく薄い茶色の竹を使用したタイプ。
煤(すす)竹の風合いに似たこの色味は、窯の中でいぶして作られているそうです。
上品なベージュ色に染められた竹は、どんな色でも受け止めてくれるのが魅力。
そのまろやかな感じを生かそうと、ワレモコウとリンドウを同系色でまとめてみると優しげな印象に。
このほかススキ・モロコシなど背の高い草に合せて、すっとした立ち姿をした花器をあわせるのもおすすめです。
「駿河竹千筋細工の魅力は竹ひごの線が丸細く繊細なところだと思います。曲げると素直に曲がりますし、加工しやすくて丈夫。自然の木の温かみが素朴な感じで、和風の部屋はもちろん洋間にもしっくり合いますよと」黒田さん。
このほか栗の実を生けたり、モミジの入ったあんどんとコーディネートしたり、鈴虫をちよこんと置くのも遊び心があって楽しいもの。
鳴き声が聞こえてきそうな鈴虫。
2400円
(全長3.5cm)もみじが鮮やか。
あんどん
15000円
(直径13*高さ50cm)
玄関や床の間、階段など家のあちらこちらに”小さな秋”をあしらってみませんか?
〜中日ショッパー 2000年10月12日に掲載されました。〜
担当の川井さんには、大変お世話になりました。今回の転載にも気持ちよく了解していただきありがとうございました。
中日ショッパーは、静岡市内だけで148.000部も配られています。町中のほとんどのご家庭に配られます。
今回の記事は、1面中央4段と大変目立つ場所だったので、郵便局に行ったり、仲間たちとの会合に行っても「載ってたねぇ」って言われて、とってもうれしかったです。
掲載されました(^^) ひとことどうぞ○さわやか伝統工芸 せんすじ