静岡市の駿河竹千筋細工は、日本全国にある編む竹細工と違って、細い丸ひごをさして組み立てるとても繊細な竹細工です。
伝統的工芸品に指定されています。
★フロアスタンド きらら 150
一番太い輪の直径、38cm、ひごの長さ150cmの大きな、フロアスタンドです。
ここ数年、1メートルのものはありましたが、15年ほど前、高さ2メートルのものを作って以来の大物ですよ。
ねこのような、しなやかなカーブを持った、フロアスタンドを目指しました。
直径38cmは、普通のどうらん(曲げる道具)では、サイズがなくて、以前電気笠を作っていたころのものを引っ張り出しました。
冷ますための枠も、このサイズではないので、ピンチで留めます。
1重では弱いので、内側にもう一本輪を入れて、2重にしました。
穴明けの角度は、ノートに1/10の絵を描いて、割り出します。
下のほうは、直角、上のほうは、80度です。
左右には75度、角度をつけてあげると、ひごがきれいに交差できます。
穴明けは、1.6ミリのにひご合わせて、突き通すので、ちょっと大きめの2ミリです。
組み立て。
ひごが5本の輪を突き通して、下に差します。
ケネックスというブロックで支柱を作って、竹ひごを横に入れて、5本の輪を支えます。
さて、気持ちよくさせるつもりが・・・。
失敗でした。
ひごを曲げずに、やんわりとしたカーブを付けるため、穴明けの角度を上下で変えたのですが、その分、穴にも負担がかかったようです。
通常なら、すーっと通っていくひごがなかなか通りません。
2.2ミリであけなおしました。
今度は、大丈夫。
片側だけでは、ふらふらしますが、反対側も差すと、きっちり。しっかりして、うごきません。
ひごの力は強いですね。
今回は、古代竹。
人工的に加工した煤竹を使いました。
落ち着きがあるし、ワーロンは使っていませんが、光の当たったところが、輝いている感じで、とても気に入ってます。
ぼくの家では、持て余してしまいますが、大きなお宅の玄関、ホール、などで、お使いいただければ、うれしいです。
なお、オーダーメイドも承ります。大きさや色、形もご相談くださいね。