●「駿河竹千筋細工」駿府匠宿、別館展
5月18日は、駿府匠宿、別館で実演でした。
行楽シーズンなのに、観光バスでのご来場は、意外に少なくて5台。
その分、興味のあるお客様が多かったですね。
新東名の売店で、ぼくの新雪という作品を見てくださったお客様が、わざわざ、ここまで、来てくださいました。うれしい!(^o^)
さて、今回は、いつものひご作りでなくて、新作作り。
朝から、竹を削り、節を直す、矯めという作業。そのあと、角曲げをしました。
5か月ぶりのこの作業、難しいけどいろいろなデザインができて楽しい!(^O^☆♪
今回は、四角のほかに初めて三角も曲げてみました。
角度は、当然直角でなくて、65度とか50度。
思ったよりも、うまく曲げられてよかったです。(^^)
見ていたお客様には
「丸は、胴乱に巻き付ければできますが、角は、一つずつ角を合わせるので、大変なんですよ」
と説明しましたが、ちょっと、ハラハラしていたみたいです。(^^;
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新作の縁(輪)を曲げました。
順調にできてきて、静岡市丸子の駿府匠宿での実演でも、新作の制作をしますよ。
輪は、胴乱という道具を石油コンロで熱して、曲げます。
広いとはいえ、匠宿別館では、防火上のこともあり、曲げにくいですね。
こてを使って、四角や三角を曲げることにしました。
曲げる前に、竹の皮を削り、歪んでいる節をまっすぐに矯めます。
角曲げでは、去年の秋の研修で練習し、暮れには、ウエルカムボードを作りました。
あまり、慣れていない作業ですが、楽しみでもありますね。
その他に、輪の内側に、籠留めで網代をはさむ、台輪作り。
角度を決めながらの穴明けもします。
工程も多いので、見ていて、おもしろいですよ。
土日は、あまりお天気も良さそうでないですね。
よかったら、寄ってみてください。(^O^)/
駿府匠宿さんは、「駿河竹千筋細工」など、伝統工芸を手軽に体験できる工房ですね。
その匠宿さんの別館、結構広いスペースなんですが、3ヶ月間、「駿河竹千筋細工」を展示販売していますよ。
○場所:静岡市 駿府匠宿 別館 産業展示ホール
静岡市駿河区丸子3240-1
電話 054−256−1521
○期間、4月20日(土)〜7月7日(日)
時間 9:00〜17:00
期間中の土日に、実演もします。(朝10時から夕方4時まで)
私、黒田雅年は、5/18.19でした。
お気軽に話しかけてくださいね。
○展示品/「駿河竹千筋細工」、200点以上、展示即売します。
○主催 静岡竹工芸協同組合
駿府匠宿別館で、昨日20日より始まった、駿河竹千筋細工展へ行ってきましたよ。
雨は、お昼前には上がり、チラホラとお客さまも見え始めました。
入り口には、私の風鈴や行灯を始め、竹でできた虫や虫かごが並んでいます。
扉が開いて、風が入れば、風鈴がなります。今日は風が少ないようですね。鳴りませんでした。
中にはいると、15軒ほどの伝統工芸士、職人達の作品がずらっと並んでいます。
私の花器は、ずっと奥の方ですね。
めずらしい作品としては、父のコレクション、約100年前の菓子器です。
もちろん、父の作品でなくて、買い求めました。ひごや縁が、今よりも細くて、繊細ですね。
駿河竹千筋細工の歴史的にも貴重な作品です。
土日、ゴールデンウィークなどの祝日には、職人による実演がありますが、今日は匠宿本館で、実演をしていました。
もうひとつの目玉は、2.4m四方の、茶室。
千筋ではなくて、幅1cmくらいの竹を、市松に編んでいます。
解体して、移動できますが、桜を見ながら、お茶してみたいですね。(^o^)
上、竹で編んだ茶室です。
市松網代のまわりは、木の枠で囲ってあり、そのパネルを組み合わせます。
竹籠ですので、鳥籠みたいな感じもしますね。
高さ150cmほどの入り口と、100cmほどのにじり口があります。
伝統工芸士 篠宮康博さんの作品。几帳面な性格があらわれています。
こんなに大きな作品。竹をへぐのも大変だったでしょうね。
さて、本館では、駿河塗り下駄展、職人の佐野さんが実演されてました。
卵の殻を使う、卵殻細工でしょうか。とても繊細です。
塗り下駄は、女性職人も多いですね。
職人別の展示になっていて、作風の違いがよくわかります。
こちらは、4/30までですので、お早めに。(^^)
▼販売作品
昨年、2012年のお話です。
4月21.22日、駿府匠宿別館で、実演してきましたよ。
今月始めのツインメッセに比べると、やっぱりお客さまは少ないのですが、工芸体験施設に来てくれる方ばかりですので、みなさん、興味があるんですね。
じっくり見てくれる方ばかりでした。
今回は、ひごづくりの実演でした。
竹を割って、細くして、鉄板にあけた穴を数回通して、丸く細いひごにしていきます。
あまり工程が多いので、
「ひごができると8割くらい完成かな」と、誤解するお客様もいます。
「まだ、材料作りですから、これからが仕事ですよ」と伝えておきました。
小学生は、引いてみたいようで、「やってみる?」と聞くと、喜んでやってくれます。
私がスイスイやっていますので、簡単に見えるようですが、やってみると、難しいみたいです。
ちょうど、このコーナーには、他の道具も揃っていますので、その他の説明もしやすいですね。
ひごを曲げる「こて」は、今と昔を比べることができますし、胴乱もあります。
胴乱は、うちのは、2段か、3段ですが、ここにあるのは、7段。
だいたいの輪は、曲がってしまうすぐれ物です。
穴を開ける道具は、日おこしの道具みたいで、おもしろいです。
これからも土日、ゴールデンウィークには、職人が交代で実演をしますよ。
それぞれ、個性的で、言うことも実演内容も違います。
何回行っても楽しめそうですね。
・経産大臣指定伝統的工芸品 駿河竹千筋細工について
・花器 ・行灯(照明) ・虫かご ・茶器その他 ・風鈴 |