京都伝統工芸専門学校1年生 H さん 2005/3/16
こんばんは、現在在学中の学生、Hと申します。
僕は現在近辺にて下宿しながら、この学校へ通っています。
よく拝見させて頂いてますので、なにかご参考になればとメールさせてもらいました。
このたびは、詳しい、メール、ありがとうございます。
とても、助かります。
今年卒業された先輩も、就職はとても苦しいようです。
僕の所属するコースでは、8割決まってみえません。(もう卒業式も終わられました/汗)
そんなに決まらないんですか?
それは、大変ですね。確か、入学前のしおりには、9割くらい決まる、と書いてあったように思いますが。
陶芸コースの求人情報は学校でも多いです。作家の助手やインストラクターなどもありました。
ただ、総合工芸の方は厳しいんです。
陶芸は、どちらでも人気ですね。
産地でも受け入れてくれるところが多いと聞きます。
各コース先行き不安な中、石工芸だけは毎年確実に就職請け入れ先がみつかっているという話を聞きました。
毎年選択する人数が少ないのと、希少性があるということですね。
メジャーな陶芸と、ニッチな石、と言うところでしょうか?
中間がだめなんですね。
ええと…平成16年度の入学生は、総合工芸コースでは、定員の倍以上なんと募集定員の倍以上でした。200人超えています。
入試には、落ちないと、聞いてますが、そんなに入れてしまうんですか?
それにしても、すごい人気ですね。
伝統工芸を志す方が、そんなに多いのはうれしいです。
僕が受験した去年は、面接であまりにちゃらんぽらんな応答「工芸に興味ないけど入れたらどこでも」なんて言った男の人が、面接官に怒鳴られ退室していったという話を聞いています。当たり前ですけれど(苦笑)
この噂は、聞いたことがあります。親に言われて仕方なく受けたんでしょうか?
それほどひどい人以外は、ほとんど通るということですね。
これは、弟子入りの困難さに比べて、朗報かもしれません。
今年の新入生の数は未定だそうですが、ほぼ同数(か、それ以下)ということで…
同級生が多いのは心強いことでもありますが、卒業後の就職/弟子入りの競争率の高さに酷く不安な心地がしています。
そういうことになりますよね。
受け入れてくれるところは、それほど多くないですよね。
「学校の先生に弟子入りするぞ!」という人は多いのですが、毎年数人出てくる希望者をすべて受け入れられる訳もなく… 既に、僕の同級生でも(別分野の)大学進学や一般就職を考えている人もいます。
独立して、工房を作る、とか言う方は、いらっしゃらないのですか?
仲間がそれだけ多ければ、何かできそうですが。
実際に学校で学べることは基礎の基礎、商売に出来る域まではなかなか達しません。
実際の商売は経験していませんし、技術的に2年間では、難しいかもしれませんね。
でも、社会人から入学したかたは、そうした気持ちはあるのではないでしょうか。
ネット上で個人店を開いたり、という卒業生の話は聞いたことがあります。
学生生活は、楽しいです。が、若年であればあるほど気構えがゆるく、遅刻、サボり、単位ぎりぎり…なんて様子も見受けられます。もちろん、高卒すぐの子でもしっかりしている子がいないわけではないのですが。
若い方は、通常の専門学校や大学と同じ感覚かもしれませんね。
教育学部をでても、すべて教師になる訳ではありませんから、伝統工芸を学んでも、すべて職人になるとは限らないかもしれません。
社会人経験者、定年されての入学者の方がより一所懸命されています。
一度、社会にでて、またわざわざ、TASKにはいる方は、覚悟がちがうでしょうね。お金もかかりますし。
Hさんもうちのサイトをご覧ですから、お気づきと思いますが、社会人の方もTASKに大変興味があるようです。
座学=講義のない時間と、実習に割り当てられている日、放課後、土曜日、それと持ち帰ることの出来る課題は自宅で、作業を進めています。
アルバイトをしている学生も結構いますが、実習可能な時間を費やすことになるので皆苦労しています。なにより、学校近辺は時給がとても安い!のです。パチンコ屋や、京都市内のワリのよいバイトでもしないと、バイトのみで生活/材料費をまかなうことは無理だと思います。
進度の個人差がかなりあります。課題が進む合間に自分のつくりたいものを作ることもできますが、指導頂く先生の方針や、自分の手際よさに左右されます。
先生お一人お一人がご自分のスタイルを持った職人なので、先生毎に指導される内容に差があって困惑することもたまに(苦笑) 日替わりで数人の先生がいらっしゃったり、●●先生は何曜日に、なんて決まっています。
先生と言っても、職人さんですから、きっと教えるのが苦手な方もいらっしゃるんでしょうね。
これは、教わる方の熱意だと思っています。
僕のいるコースの先生方はもう何年かTASKで教えてらっしゃる方なので、話や作業指導はわかりやすいです。
最初、来られた1年目は先生も生徒も苦労して進めていったと話してみえました。
もう、教える職人さんの方もベテランになってきたんですね。
学校側も勧めているようですが、能面実習はよほど迷っている人か能面がつくりたい人だけにしたほうがいいと思います。4月から実習をはじめて、すこしでもやりたいことを上達したほうが有意義です。9月から始めた人との差は結構あります。
そうなんですか。
そういえば、確かに、2年間のうち、半年も能面作っているのはもったいないかもしれませんね。
これは、強制的ではないんですか?
強制ではありません。今年の能面選択者は20〜30名前後?だったと思います。
どちらを選ぶのは本当に自由です。が、実際に9月から入った子は「最初から決めればよかった」と嘆いています。
そうなんですか?
では、何をしようか、決めずにきた方が、能面を作っているんですね。
体験入学は、是非やってから入るほうがいいです。
その次の年、自分が作業の手伝いをする参考になりますし(笑)
体験入学の実習は、学校が用意した材料・道具を使ってそのコースらしいものを作っています。無料でしかも弁当とお茶付き!作ったものはプレゼント!
在学生もやりたいくらいです(笑) 午前中が映像や資料による説明、在学生の話、昼食後に校内見学と2〜3時間体験実習、学資ローンや就職関係などの相談会の後、希望者は京都市内にある伝統工芸館の見学にも行けます。
それは、楽しそうですね!
雅年もいってみたくなりました。(^^)
……ちなみに… 僕のコースの先生に、「学校でやっている事と、その後工房へ弟子入りした人が1日に行うこととどれくらい差がありますか」と聞いたら、「2倍じゃきかん、3倍くらいかな」と言ってみえました。学校の授業というのは、その程度のものです。
仕事はそういうものかもしれませんね。
毎日のことですから、案外、すぐなれてしまったりしますね。
長々と綴ってしまいましたが、ご迷惑にならないことを祈ります。
どうぞ、今後も職人を目指す後進のため、よいお話をお聞かせ下さい。
ありがとうございます。
大変、詳しくお知らせいただき、うれしく思います。
実際、初心者が、弟子入りにいって、経験とか、訓練校などの実習体験を聞かれ、断られることがあるそうです。
その時に、TASKの経験は、自慢できることになると思います。
がんばって下さいね。
うちに来ている女の子もこの3月で2年です。
専門学校と弟子では、同じ2年でもかなりちがうでしょう。
弟子の場合は、繰り返して同じ仕事をすることが多いでしょう。
専門学校では、とにかくいろいろな技法を教わることと思います。
今回のメールの中に書いてありましたが、高卒ですぐ入った方は、やはり学生気分が抜けないそうです。
一度社会にでて、またこの学校に入る方は、思い入れがちがうかなと思います。
どんなチャンスも生かせる人が、後々まで続くのではないでしょうか?
(有)坪村家具製作所 さん 2005/3/13
広島市で家具工房を営んでおります。今職人さんを求人しています。古くからの会社ですがそんなにガチガチの社風ではありません。家具にとどまらず店舗住宅、楽天への出店など幅広くいろいろとやっています。
http://www1.odn.ne.jp/tsubomura
楽天KIRAN KIRAN
ありがとうございます。
ホームページ拝見しました。
オーダー家具や修理も、できるんですね。
さて、職人さんの求人ですが、何年か携わっている即戦力の方をご希望でしょうか?
こちらのサイトでは、「かっこいい職人になろう」をテーマに、若い職人希望の方のお問い合せを受けていますので、家具職人希望の初めての方がとても多いです。
出来れば男性の方がいいですが。
かなり重たいものを扱うので女性だから出来ないとは言えません。
現場での取り付けも一人で出向き、力が必要です。
うちの家具は本当に重いんです。
なるほど。了解しました。
竹細工とか、蒔絵なんかは、女性にもできる作業が多いのですが、家具は、力仕事が多いですよね。
ゆこ さん(2*歳) 2005/3/11
今は教育業界で会社員として仕事をしています。以前より考えていた家具職人の道へ本格的に進もうと思いこの春に会社を辞めることにしました。
ただ、何からはじめていいのやら分からず、年齢的なことも考え気持ちばかりが焦っています。
たまたまご飯を食べに行って知り合ったお店の人に話したら知り合いの家具職人の方を紹介していただけることになりました。
それは、ついてますね。
ドラマティックな感じですが、ふだんから夢を口にしているとかなうと言いま
すから、ゆこさんの心がけがよかったんでしょうね。
直接お話を伺いに会いに行くこととなりましたが、できたらそこで少しでも仕事をさせてもらえないかともお願いしようと思っています。一切木工関係のことについては経験がないのですが、やはり無謀なことになるのでしょうか。
会いに行く上で最低限必要なことなどありましたら、教えていただきたくメールさせていただきました。宜しくお願い致します。
正直におはなしするのが一番ですね。
駿河竹千筋細工に入ってくる若い方は、ほとんど未経験者です。それでも、多くの若い方を受け入れています。
ただ、家具の世界がどうなのかはわかりません。また、その工房により、考え方もちがうでしょう。
今回のお話では、先方の職人さんが、現在募集していると言うことではないのですね。
募集していないとなると、厳しいことになるかもしれませんが、家具職人になりたいと言う気持ちを表して、どうしたら、なれるのか、今からでも訓練校に通った方がいいのか、をしっかり伺ってその通り、努力すれば、必ずなれると思います。
大事なのは、家具職人になりたいという、熱い気持ちと、先輩のお話を素直に聞くと言うことだと思います。
成功をお祈りしています。(^O^)/
asako さん(2*歳) 2005/3/3
ファッション系の短大を卒業しアパレル業を仕事としていましたが最近実家である新潟に帰った時お仏壇のCMがやっていまして女性の金具師の紹介がされていました。
最初は職人に対する憧れだけを感じていましたが実際お仏壇屋さんに見学に行きました。
実際金具師などの職人さん達はいらっしゃらなかったのですがパンフレットを拝見して蒔絵師の仕事に対して興味を持ちました。まだ興味があるだけで実際体験したこともありません。まずは体験教室から参加することが先決ですか?それとも直接蒔絵工房で見学させてもらう事がよいでしょうか?
蒔絵は、静岡では、おひな様の道具に使われ盛んな工芸です。
繊細できれいなところから、女性の方が向いているかもしれませんね。
asako さんは、まだ、体験したことがないようですので、まず教室へ行くこととをお薦めします。朝日カルチャーなんかでも蒔絵や漆塗りの教室は見つけられますよ。
池袋東武横の全国伝統的工芸品センターでは、いろいろな地方の蒔絵が見られます。1年のうち何回かは、蒔絵の特集をするはずですから、職人さんの実演の日を調べて出かけてみると参考になるお話が聞けると思います。
また蒔絵のように和風な絵を描く仕事が希望ですがこれに似た仕事内容は他にありますか?また知識は全くありませんが弟子入りするにあたりネックになりますか?
蒔絵は、絵を漆で描いて、その上から金粉などを蒔く技法ですが、漆塗りの技法には、もみじ塗りなどあり、こちらも面白いですね。
なぜ、蒔絵にしたいのかというご自分の気持ちをはっきりさせるためにも、技法を色々調べてから、弟子入りは行かれた方がいいでしょう。
現在東京在住ですが蒔絵の仕事は東京ではないと聞きましたがその場合地方に移り住むしか道はないでしょうか?
インターネットタウンページで、都内を検索したところ、「まき絵師」で8件見つかりました。どのようなお仕事をされているのかはわかりませんが、近いところからのぞいてみてはいかがですか?
また弟子時代は生活していけるだけの収入は望めないですか?独立することができたらせめて生活できる位の収入は望めますか?失礼ですがお給料は一作品に対して頂けるシステムなんでしょうか?
収入については、その工房の仕事内容によると思います。
同じ蒔絵でも、手作業と、スクリーンを使う仕事があります。そうしたところも含めて、いろいろ調べてみるのがいいですね。
ナムお さん(2*歳) 2005/3/2
はじめまして。
いろいろ悩んでいる時にこのサイトに出会うことができました。私は三年間専門学校にてジュエリーの勉強をしました。
そして、三年の間に自分にとってしっくりくる素材『木』に会うことが出来ました。
友人が大学で彫刻を勉強しており、工具の使い方などを少し教えていただいたのですが、本格的に木工の基礎、工具の使い方などを勉強をしてみたいと思っています。
今東京都内に住んでいますが、基礎を学べる工房がなかなか見つかりません。
今はアルバイト生活なので、地道に工房(教室)などに通ってみたいと思っています。
何かアドバイスをいただけますでしょうか?
ありがとうございます。
ナムお さんは、趣味として、木工を楽しみますか? それとも、今後お仕事にしていきますか?
趣味として、気軽に通えるところと言えば、朝日カルチャーのような、教室ですね。
彫刻教室や、鎌倉彫なんかが特に人気があるでしょう。
いっしょに楽しめる仲間ができるので、いろいろな作品にチャレンジする気持ちにもなれるのではないでしょうか?
職業として木工を選び、本当に基礎から学ぶのでしたら、職業訓練校などに行けばいいと思います。
工具や基礎をしっかり教えてくれるでしょう。
また、工房は、電話帳などで調べて、当たって砕けろ! というふうに何か所ものぞいてみましょう。
これからの人生のパートナーになる工房です。
お気に入りの洋服やバッグを選ぶのでしたら、きっと何店舗ものぞいてから決めるのでしょう。そのつもりで、勇気を出してさがしてみて下さい。
私の友人の家具職人は、何十カ所も工房をのぞいて、ようやく決めたとそうです。
また、何軒も行っていればきっと、いいところ、悪いところが見つかり、また元気な工房の噂なんかも聞けますよ。
前向きに行動して下さいね!
あこ さん(2*歳) 2005/2/24
はじめまして。私は今イラストの専門学校にかよっています。
もうすぐ卒業なので、就職先を探そうとしているのですが、自分が何をしたいのかわからなくて悩んでいるのですが、ふと、紅型やってみたいなあ。。と思い自分なりに調べてみたんですが、やっぱりある程度学んだ人じゃないと、工房などは受け入れをしていないそうなのです。
金銭的にも大学に通いなおすのは、かなり厳しいので教えてもらえつつ、働けるような場所はないんでしょうか? また、大学などに行く以外で紅型が勉強できる方法は、ないんでしょうか?! 後!私は今奈良に住んでいるのですが、近く(大阪など)で紅型を体験できるところをご存知でしたら、是非教えていただけないでしょうか?
私自身、本当にやりたいのかなあ…と、思っている状況で、真剣に取り組んでいる方に失礼だと思うのですが(本当にいきなり思いたったので…)何かアドバイスしていただけたら嬉しいです。わかりにくい文章だと思うんですが、どうぞよろしくお願いします!
紅型ですか? いいですね。芹沢圭介ゆかりの友人がいますので、問い合わせてみますね。
弟子入りの場合、あまり学歴は関係ないように思います。
工房によって、美大、芸大出の方を求めているところや、白紙から育てたいと
思うところや色々ではないでしょうか?
うちでは、教えやすいので、白紙の方の方がいいと思っています。
私は、静岡の職人なので、関西のことはよくわかりません。
やっぱり、インターネットや電話帳などでこまめに調べるのがいいのではないかと思います。
また、気軽に通える教室なんかもいいと思います。
こちらは、お近くのカルチャーセンターに問い合わせてみて下さい。
とにかく、ドンドン動くことで、可能性が見えてきます。
がんばって下さいね。
梅 さん(1*歳) 2005/2/9
はじめまして。私は今、和裁の専門学校に通っています。ですが前々から染色に興味があり、反物に絵を描く仕事に就きたいと思っています。
基本的に弟子入りを頼みたいときはどういう手順で頼んだらよろしいのでしょうか?それとも染色の場合は専門の学校に通っていたほうがいいのでしょうか?
ありがとうございます。
染色の職人さんですね。友人にもおりますが、とても創造的でいい仕事ですね!
地域にもよると思いますが、梅さんのお近くには、染色のお仕事をしている方はいらっしゃいますか?
もし、いらっしゃるようでしたら、とりあえず行ってみることが肝心かなと思います。
もちろん、先にお電話して、弟子入りしたいと伝えて、弟子入りが無理でも一度おはなしを伺せてほしいと頼みましょう。
梅さんは、まだ19歳で、学生さんですから、アルバイトでもいいから、使ってもらえれば、いいと思います。第一印象が大事ですから、明るく行きましょう。
もし、断られてもめげずに、どうしてだめなのか、聞いてみましょう。
専門学校へ行けばいいのか、それとも、仕事がないのか、わかれば、対処の仕方もありますよね。
前向きにがんばっていけば、必ずいい結果が待っています。
成功をお祈りしています。
ME さん(2*歳) 2005/1/25
私は今、アメリカの短大で芸術を勉強しています。5月に卒業し、その後の進路は日本に帰って伝統芸術を学びたいと考えています。弟子なるには、直接工房に向かって頼み込む必要があるんですか?
お問い合せありがとうございます。
弟子入りは、かなり大変です。
職人はどこも金銭的に苦しいので、お給料を払って仕事を教えてくれるところは少ないですし、普通に仕事をしているところに、いきなり教えて欲しいと言っても、心の準備が必要です。
弟子入りしたいと言われたら、どうしようか迷ってしまいますね。
さて、職人になるには、弟子入りの他に、美大や芸大、また京都伝統工芸専門学校のような専門学校に、入学するということもできますが、卒業後はどこかに弟子入りと言うことになるでしょう。
弟子入りは、就職のようなものですから、進みたい分野の工芸や工房を探して、頼み込むのが一番ですね。
もし、わからなければ、産地組合や市や県の関係機関などに聞いてもいいのですが、最終的には、ご自分で頼み込むのが一番です。
親方との相性や、条件も気になります。覚悟を決めて、行ってみましょう!
雪 さん(2*歳) 2005/1/24
はじめまして、雪と申します。
まだ考え中なんですが、将来は職人になりたいと思っています。
携わりたい工芸は、ガラスか木彫り、彫金と絵心の必要なものが多いのです。色々なホームページを見て一番大切なのは「やる気と志」と書いてありますが、現実はやはり絵心もないといけないのかと思ってしまいます。けれど、私は全く絵心がありません。でも物を作ったりするのは大好きです。
そういう場合はやはりその工芸に向いていないのでしょうか・・?絵心がない人でもそれらの職業についている人はいらっしゃるのでしょうか?なにかアドバイスを宜しくお願い致します。
お問い合せありがとうございます。
雪さんが、おっしゃるように、確かに絵心が必要な様に思えますね。
ただ、職人というのは、一つだけ描くだけではないですね。毎日同じ絵を、何枚も描かなければなりません。
もし、初め絵心がなくても、毎日同じ絵を描いていけば、必ず上手になります。
それよりも、毎日同じ絵を描いていていも、あきない根気の方が大事だと思いますよ。
A さん(2*歳) 2004/12/11
現在美術大学四年生で将来は着物作家になりたいと思っています。
専攻は染めコースで主に型染めや筒描きで、卒業制作も着物と帯を制作しました。学校に求人もなかなかなく、あっても実家からかよえないとなると生活も成り立たない収入でしたり。。。技術を取得しながら尚且つ収入も得るのは難しいのでしょうか?
ネットでもなかなか探す事が出来ず将来の方向性を変えた方がいいのかな?と悩んでいます。些細な事でも良いのでアドバイスお願いします。
将来の目標として、職人でなくて着物作家と言うことは、どこかの工房に入り、注文の着物を染めていくのではなくて、オリジナルの着物や帯をAさんのお名前で、作り、販売していくという事でいいですか?
Aさんは、実家から通える場所で、その修行をして、将来独立したいと言うことですね?
まず、Aさんのお住まいの場所は、そうした産業が盛んですか?
もし、盛んでなくても、教室のようなものがあれば、そちらに通って、基本的なことを練習しながら、展示会なんかに出品と言うこともできると思います。
また、個展を開いて、お客さんとのふれあいを大事にしながら、制作を続けることも楽しいと思います。
さて、収入ですが、実家でしたら、それほどなくても、続けられると思います。最初は、経費のかからない方法で、始められればいいのではないでしょうか?
慎平 さん(2*歳) 2004/10/22
私は家具職人になりたいと思っていてその中でも木工芸の道を選びたいと考えています。
今の状態は知識も技術もなくただ気持ちばかりが先行しています。ただ、その中でどのように動いたら自分は職人になれるのか、と考え最近一つの工房を見つけ、訪ねました。
そこは一人の職人の方が主に注文家具を生産し成り立っていて、他に「木工駆け込み塾」と称し、私の様なゼロからの素人でも受け入れるシステムも持っている所です。
そのシステムとは期間が2年間、月謝が3万円、そこで学べる内容が、工具(主に鉋)の使い方に始まりある程度技術を習得するとお客さんに出す商品のお手伝い、最終的には自分で木材の調達から完成まで、といった様なものです。
また商品作りを手伝えるようになるに連れ月謝の負担は減るようです。
私はすぐに入塾が頭に浮かんだのですがこの業界について調べだしたのが、昨日今日という感じだったのでひとまず保留にしました。
そして毎日色々な情報が自分の中に入ってくるわけですが、その中でお金を払わなくてもこのように学べる所はあるとわかりました。
また同じお金を払うにしても専門学校などもありますし、そこで悩むことになってしまいました。ただその工房では実際に現場にいながら勉強でき、専門学校よりも安い、などメリットはたくさんあるとも思います。そこに入った生徒達は卒業後、同期のメンバーと供に独立などの動きをしているようですし、魅力的です。
今の私の考えとしては、はやる気持ちを抑えもう少しこの業界について色々知ろうと思っています。長々と続いてしまってもうしわけありませんがご意見頂けるとありがたいです。
メールありがとうございます。
すごいですね。良くお調べです。
一度、調べ始めると、いろいろ分かってきますね。
さて、世の中にはいろいろなシステムがあるなって、感心しています。
「木工駆け込み塾」さん、いいシステムだと思います。
教わる方も、教える方も、無理がなくて、お互い、本気になれそうですね。
文面からは、卒業後も面倒見てくれそうで、とても責任感があるところと感じました。
また、無料というのも、魅力的ですが、なぜ、無料なんでしょう。
お礼奉公などがあるのでしょうか?
それとも、最初から戦力として、使うと言うことでしょうか?
でも、それもお互い本気になっていいですね。
いろいろ、お悩みのようですが、まず大事なのは、教わる人数です。
マンツーマンのところと、30人いっぺんでは、だいぶ教わり方がちがいますね。
また、先生の相性もあると思います。
損得だけで決めると、あとで後悔することになりますので、もちろん安田さんも分かっていらっしゃると思いますが、その辺もしっかり確認して、調べられればいいと思います。
K.S さん(2*歳) 2004/10/22
はじめまして。朝早くにすいません。
僕は現在、鳥取に在住の大学4年です。(地元は静岡です)まだ就職は決まってません。
今後将来を考えると職人の二文字が浮かび、憧れがあります。
今は藍染めや紅型、陶芸に興味があります。染めでは芹沢けいすけ氏の作品を見て感動しました。
しかし、実際に製作したこともなく、知識もありません。これから体験工房で経験しながら、めざしていくのがいいのでしょうか?よろしければアドバイスをお願いします。
メールが帰ってきてしまいましたので、こちらに書きますね。
本当に、藍染めや紅型、陶芸に興味があるのでしたら、まず体験してみましょう。
特に、陶芸は、どこにも教室はあるはずなので、今すぐにでも体験してみることが大事です。
職人になるのは、大変なことです。体験してみて、本当に、続くかどうかを確かめてみて、続くと思ったら、目指しましょう。
体験してみたら、またメールくださいね!
木工洋太 さん(1*歳) 2004/10/17
こんばんわ。僕は今普通科に通ってる高3です。
将来木工職人になりたいと思っています。卒業してからは職業訓練校に行って勉強をしようと思います。
ただ最近思うことがあります。父はインテリアデザイナーですが最近は不況で建築の内装や店舗などさまざまな仕事をこなすようになっています。こういう不況の時にいろんな応用力というのが必要じゃないか?と考えてしまいます。
知り合いの木工所の人にはデザイン、やはりデジタルで色々こなせるようになったほうがいいんじゃないか?といわれたりもしました。
本当にこのまま職業訓練校でいいのかな?と不安になっています。どうかアドバイスおねがいします。
職業訓練校は、もちろん技術を覚えるところですね。
木工職人になるには、まず技術を覚えることが大事だと思います。応用するにしても、技術がしっかりしていないとできませんから。
でも、デザインが大事という現役の木工所の方のご意見も、とても参考になると思います。
デザインを勉強するのでしたら、デザイン専門学校になるのでしょうか? また、通信教育もありますね。
洋太さんが、木工職人になりたいのでしたら、まず技術を覚える方を先にして、平行して通信教育でデザインを勉強されたら、いかがでしょう。
職業訓練校の内容はよく分かりませんので、一概には言えませんが、双方の内容をよく調べて、またご家族ともよくご相談して下さいね。
O さん(4*歳) 2004/10/9
こんばんわ。私は今、木工家具に興味が有り将来、職人に成りたいと思っていますが、なかなか仕事をしながら技術を磨こうとしても岩手県水沢市近くには学べる所も探せず(まったくの初心者です。)悩んでおります、
将来は子供達に物を作る楽しさを教えたいと思っております。体験工房や教室みたいな事もしたいと思っております。良きアドバイスお願いします。
Oさんは、今はどんなお仕事をしているのですか?全然関係のないお仕事ですか?
ご家族の方も反対されているとのこと、これから、本格的な職人を目指すのは、かなり難しそうですね。
それは、ホームページにも書いたように、使う方は、やはり若い方の方が、この先の可能性がありますし、また、お給料も安く抑えられるからです。
岩手県といえば、岩谷堂箪笥が有名ですね。こちらは、盛岡市と江刺市が産地です。水沢市からは遠いのでしょうか?
産地でも、体験教室などの施設がないと、なかなか身近ではないかもしれませんね。
Oさんは、子供たちに体験教室のように、教えていきたいということです。
岩手県では、よく分かりませんが、静岡では、こうしたことは、公民館などで、親切なおじさんが教えてくれたりしています。
Oさんは、日曜大工などはお得意ですか?
お得意でしたら、まず近所の子供たち相手に、町内の公民館などで、イベントを開くなど、身近なところから、活動される方が良いと思います。
また、あまりやったことがないようでしたら、ホームセンターなどで、材料を買ったり、またお店のスタッフに相談しながら、身近なものから作られたらいかがでしょうか?
父の竹細工教室に来られる方は、高齢ですが、とても熱心で、道具や材料をそろえたり、分からないところはどんどん聞いてきます。また、教室以外で、自分で工夫しながら、作ってきて、知り合いに配ったりもしています。
こうした、積極的な制作が、いろいろな仲間や可能性を広げていくと思います。
Oさんの現状が詳しく分かりませんので、失礼なことも書いたかもしれませんが、少しでも参考になりましたら、うれしいです。
のんびり さん(2*歳) 2004/9/4
私は今、大学で職人について調べています。
就職難や、フリーター問題と同時に職人さんの後継者不足を考えています。
どんな些細な情報でもいいので何かあれば教えてください。
・職人さんの現状(収入面)
・後継者不足の実態
・どんな人を求めているのか
おねがいします!
職人についての、研究、ありがとうございます。
他の業種については、分かりませんので、「駿河竹千筋細工」の業界について、お話しします。
・職人さんの現状(収入面)
工房によって、だいぶちがうようです。
親方については、自営業なので、仕事の多いところは、多いでしょうし、ないところは大変ですね。
ただ、お弟子さんは、同年代のサラリーマンと比べると、よくないようです。
・後継者不足の実態
現在は、おかげさまで、若い方が増えてきました。
もう、3〜5年やっている方もいますので、実力も上がってきました。
現在の工房、親方の数を考えれば、これ以上の受け入れは難しそうです。
・どんな人を求めているのか
工房によって、求めている職人像はちがうと思いますが、どちらも共通しているのは、丁寧な仕事をする方でしょう。
雑な仕事は、工房全体のマイナスになります。いくら親方がいい仕事をしても、一部でも雑なところがあれば、全体の価値が下がります。
仕事が忙しいところは、数をばりばりこなす方が欲しいでしょう。丁寧すぎて遅すぎるのも困ります。
また、うちのホームページでも募集していますが、作品のアイデアが、つまってきています。
もちろん、基礎的な技術の習得は必要ですが、若い方が、今までにない新しい感覚の作品を作ってくれると、うれしいです。
工芸展への出品など、商品以外の作品づくりで、センスを磨く前向きな方もこれからは必要ですね。
M.S さん(2*歳) 2004/6/23
はじめまして。現在芸術の短大専攻生で陶芸を学んでいます。今年学校を卒業するのですが、進路に対し悩んでいます。
陶芸家として独立してオブジェ、クラフトと一生つくっていきたいのですが、陶芸教室などに就職するか弟子入りするか、自分の中で整理がつきません。よろしければアドバイスお願いします。
ありがとうございます。
さて、MSさんは、どういった陶芸家になりたいでしょうか?
たとえば、常に工芸展などに出品する闘うタイプでしょうか?
それとも、楽しく陶芸を続けていって、工芸展よりも身近な人に喜んでもらうものを作っていく楽しむタイプでしょうか?
工芸展を目指す陶芸家になるのでしたら、教室より、できれば弟子入りの方がいいでしょう。
教室のインストラクターですと、材料や道具が身近にあるといういい点がありますが、まず教えることが仕事ですので、時間内は、自分の作品作りはできなくなってしまいますよね。
また、教室の経営者が理解のある方で、時間外などで作品作りをさせてくれれば、良いとは思いますが、MSさんの技術が完成されていない場合、教室の生徒さんなど、余り高くないレベルの方と一緒にいると、MSさんの技術が後退するおそれがあります。
MSさんにあった目標を設定してくれるような、良い先生に指導してもらった方がいいでしょう。
反対に身近な人に喜んでもらう作品作りをしていくのでしたら、教室が楽しいです。
生徒さんは、いろいろなアイデアを持っていますので、協力していけば楽しい作品ができるでしょう。
MSさんの今後の活動方針をもう一度、整理してみて下さいね。
越前屋 さん 2004/5/29 (2*歳)
私は越前竹人形の里に旅行で立ち寄った時に、工房を見学したのですが、竹人形の竹でできた良さと、手作りなので人形それぞれ表情があるところに惹かれました。
私は現在派遣で工場勤務しているのですが、前職はCGグラフィックデザイナーで、元々物を作ったりするのが大好きでした。
今は越前竹人形の職人になりたいと思っているのですが、一体どうすればなれるのでしょうか。
26歳ですね。職人になるのにちょうど良い年齢だと思います。
以前、横浜の竹の世界展で竹人形の作家さんとご一緒しましたが、とても丁寧な作りに感心しました。
私は、越前竹人形の里へは残念ながら、行ったことはありませんが、ホームページで見ますと、体験教室もあるようですね。越前屋さんはやってみましたか?
いろいろ体験してみると良いと思いますよ。
http://www.takeningyo.com/
さて、基本的に職人になるのは、弟子入りが一番の方法でしょう。
幸い、このホームページに書かれている勝生(かつみ) さんは、 「工房長として若手職人の育成にも熱心である。」と書かれていますので、相談してみたらいかがでしょう。
今の竹人形の現状や、職人になるための資格、心構えなんかも教えてもらえると思いますよ。前向きにがんばって下さいね。
kazu さん
文化財の修復に関わる仕事がしたいのですが、なかなか見つかりません。 しかも未経験なのでやはり難しいのでしょうか? そのような仕事というのは会社組織がしているのでしょうか? それとも個人の工房がしているのでしょうか?
文化財の修復って、夢がありますよね。
さて、私は専門でないので調べてみました。
kazu さんもお調べになったと思いますが、「文化財の修復」のキーワードで検索するといろいろ出てきますよね。
地域によってもいろいろ違うようですので、kazu さんの活躍したい地域で調べて、問い合わせをしたらいかがでしょう。
技術が必要でしたら、覚えていけばいいですよね。前向きにがんばって下さいね!
はち さん
はじめまして。
ぼくはなにか物を作る仕事がしたくて、高専卒業後に工場に就職しました。しかし、機械で生産しているうちに自分のやりたい「ものづくり」はコレでは無いなと思うようになってきたんです。
現在は借金があるのでフットワークが軽くいかないのですがなるべく近いうちに職人の世界に入りたいと思っています。
そんなぼくにいろいろ教えてくれた「職人になろう」さんはほんとありがたいです。本業のほうもHPもがんばってください!
ほんとすっごく勉強になりました!
お仕事というのは、向き、不向きがありますね。
私も工業高校卒業後、某製缶工場に入社したのですが、1年半でやめてしまいました。
もちろん、楽しくその仕事をやっている方は多く、またそちらの方が、収入も多かったかもしれませんが、私は、今の仕事に満足していますよ。
また、職人をめざしていると金銭的に苦しくなるかもしれませんので、できれば借金は早めに返しておいた方が、いいですね。
好きな職人になるためには、他のことを減らして、集中してがんばっていきましょう!
細川 冬美 さん(3*歳)
陶器絵付けについて西洋の陶器技術を扱った職人の工房をずっと探しています。現代美術がモチーフでポーセリン、チャイナペンティングとも違います。オーストラリアで初めて目にしました。大胆な画風の陶器絵付けの職人の仕事が見たいです。
もう、されているとは思いますが、インターネットで「陶器絵付 ポーセリ 」等のキーワードで検索してみて下さい。いろいろなサイトが見つかると思います。画像があるところも多いので、そうしたところに直接頼んで見学させていただいたらいかがでしょう。
また、現代美術展などの公募展への出品、また個展なども開いているでしょうから、そうしたチャンスを見つけては出かけていって、気に入った作品があればお話をしたり、購入してみてはいかがでしょう。
もし、絵付け教室などを開いていれば、どんどん入って教えてもらえばいいですよね。
なお、仕事を見せるのがイヤな方もありますし、またあまり長居するとご迷惑をおかけしますので、相手の事情も考えて行ってくださいね。
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